『全日本ラリー選手権「キロロ」こぼれ話。』

楽しかった全日本ラリーのある週末。
炭山選手が勝ったからというだけではなく、これだけワクワクさせて貰えるラリー全てが本当に素晴らしかったのです。
素晴らしい試合をしてくださった選手の皆様に心から感謝いたします♪

熾烈なタイム争いは、レグ2に入りよりいっそうその度合いを増し、一発即発の息を呑む激戦。
いつもは瞬きで過ぎ去るコンマ秒差の重さをヒシヒシと感じる展開になりました。

実はこのキロロ、ある方のご厚意で携帯にSSのタイムを送ってきていただいていました。
それとCUSCOプログを見ながら胃を押さえていたのですが、レグ2に入るともう横一線の争いで、メールが来ると羅列された数字の末尾から見るクセが付いていたほど。
このタイム差で最終SSの幕が切って落とされるのです。

1位 勝田範彦  1:02:23.7
1位 北村和浩  1:02:23.7(0.0)
3位 炭山裕矢  1:02:24.7(1.0)
(こんなの、ドラマにしても出来すぎてて脚本突き返されますよ。^^;)

そして祈りの中、最後のSSの速報メールを開けたとたん「ええっ!」と、一瞬気が遠くなりました。
「裕矢だけなんでこんな遅いタイムなの!?」・・・っと、気を落ち着けて1つ上の数字を見たら、桁が1つ早かったんですね。
一人だけぶっちぎりの速さだったんです。

1位:炭山裕矢/沼尾敬廉 インプレッサ  1:17:19.8 
2位:勝田範彦/北田稔   インプレッサ  1:17:29.0(0:09.2)
3位:北村和浩/晝田満彦 インプレッサ   1:17:37.6(0:17.8)

後はもう嬉しさが込み上げるばかりで、余りよく覚えていません。(^-^;)

炭山選手は表彰式でこの最終SSの事を、「最終SSは楽しく走れました」とコメントされたようです。
その言葉にぬん様は「えっ!?」と、体ごとドライバーのほうを向けて驚いたようです。
ぬん様は、心底恐かったらしいですね。
実際このSSで何度もコースアウトしかけたようですし。
炭山選手本人は「非常に落ち着いて走れた」というところが、やはりただ者ではないところです。

最終SSスタート前、沼尾選手の方が必要以上に緊張していたそうで、炭山選手にそれを指摘されたそうです。
お互いに気づかい、支えあっててっぺんに手を伸ばしている姿が見えた気がします。
その後、自分にマイクがまわってくると、話している途中で感極まり言葉に詰まった沼尾選手。
思わずこぼれた涙、言葉よりも雄弁なのは言わずもがなの姿です。

表彰式を見ていた方が
「とても初々しい姿を拝見できて、久しぶりに、なんというか、新鮮な感じの表彰式でした。やはりいつもと違う人が前に立つのがいいですね。」
と、おっしゃっていました。
私もそう思います♪
そしていつの日か、またあいつらかと言われるようになってもらいたいです。
とりあえず沼尾コ・ドライバーにはその都度泣いて貰うと言うことで…。(^_^)

今回のキロロの写真、また入手できましたらアップさせていただきます。

バックします。